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ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、日外アソシエーツ『翻訳と
は何か―職業としての翻訳』の著者・山岡洋一さん(58)が日経新聞
(夕刊)6/11~15 に掲載されました。3月にアダム・スミスの『国富論』
の新訳を出版されたことで注目を集めています。

山岡さんのインタビュー記事のタイトルは、「文化の伝道者として」。
自らどういう経緯で翻訳家の道に入ったかなど、波瀾万丈の半生を率直
に語られていて、興味が尽きません。全文転載したいところですが、
著作権に抵触しますので、連載の見出し部分だけ抜粋します。

 ●あえて「国富論」の新訳に挑む 従来訳は文意伝わらぬ
 ●古典で社会の実相読み解く 先人の遺産伝える喜び
 ●東大入学、東京出身者まぶしく 学園紛争の渦中、古典読みあさる
 ●大学去り放浪の日々送る 職業決めた洋書との出合い
 ●米社会で活きた英語吸収 部員への苦言きっかけで翻訳部へ
 ●英訳の仕事に割り切れなさ抱く 最終責任持てる和訳に特化
 ●真剣勝負めざし独立 著者との「対話」休みなく
 ●翻訳は文明の窓 誤訳・悪訳一掃へ発信

いかがですか。これだけで一冊の単行本ができそうなくらい面白そうな
内容でしょう。

山岡さん曰く、「原語と訳語は一対一で対応させなければいけない」と
いうドグマに縛られていると、日本語の文章としてうまく理解できない、
ぎこちない訳が横行するとのこと。哲学者の長谷川宏さんがヘーゲルの
新訳にあたって、一対一の対応をやめ文脈に沿って訳したところ、ヘー
ゲルの不必要な難解さが消えてわかりやすくなったのを見て、「経済の
分野でも」と考えたそうです。

『国富論』の中の有名な「神の見えざる手」という表現も、実は原書に
はないそうです。「見えざる手」という言葉が一度出てくるだけ。文意
の伝わらない訳によって『国富論』が読まれざる古典となっているとの
思いから、あえて古典の新訳に挑んだ山岡さん。新聞記事を見逃した方
は、ぜひ最寄りの図書館へお出かけください。

尚、山岡さんが“翻訳”の本質について、わかりやすく説明する好著が
『翻訳とは何か―職業としての翻訳』(定価1,680円)です。こちらも
併せてご一読ください。

【翻訳とは何か―職業としての翻訳】
 http://www.tranradar.net/book/yamaoka.html
                              (竹)
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山岡洋一さん
日経新聞の記事を拝見。
何年か前にお話を伺った時のことを
思い出しました。
シャイで熱くてプロ意識の強い・・・
など分かったようなことをいうと怒られそうな。
(青) 2007/08/08(Wed)13:01:29 編集
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