忍者ブログ
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

■ 翻訳業界雑記                     吉野 陽

○国内書籍の英訳

最近はさまざまなところで翻訳機能がついているものに出くわすことが
多くなりました。大手検索サイトにも、たいてい翻訳機能がついてます
し、携帯電話やコピー機にも翻訳機能がついたものがあるそうです。イ
ンターネットが普及し、海外のさまざまな情報が流入して、一般人の方
にも外国語に触れる機会が多くなったからでしょう。

一方で日本の映画や漫画、アニメなども各国語に翻訳され、海外で高い
評価を得ています。しかし小説などの翻訳に関しては今ひとつ。日本書
籍の海外での翻訳出版に関しては、成功した事例が少ないようです。こ
れは日本の出版業界と海外の出版業界の仕組みの違いにも起因している
のではないかと思っているのですが、そんな中、こんなニュースを目に
しました。

「国内書籍を米Amazonサイトで英文電子書籍として販売へ」
http://ebookspot.jp/modules/rsnavi/showarticle.php?id=308

日本国内の書籍を英訳し、電子書籍として米 Amazon.com サイトで販売
する事業を開始するという内容でした。私自身「電子書籍」というもの
が米国でどの程度普及しているかは分かりませんが、大変興味深い内容
に思いました。コストを抑えて消費者の動向が予め把握し、その後書籍
として販売することも可能でしょう。日本国内の翻訳出版でもこのよう
なサービスが開始されれば、出版翻訳業界が大きく変わり、さらに発展
するかもしれません。今後の展開に目が離せません。

                    (アメリア事務局 吉野 陽)
               http://www.amelia.ne.jp/userTop.do
PR
■ 翻訳業界雑記  第19回                吉野 陽

○伝えるということ

翻訳とはちょっと離れたお話になってしまいますが、年明けに何気なく
見ていたテレビ番組で「澤の屋」という旅館の特集が放送されていまし
た。確か TBS の「夢の扉」という番組だったと思います。

この旅館の利用客のほとんどが外国人観光客で、観光マップにも「外国
人の宿」と紹介されています。全12室のうちトイレ・風呂なしが10部屋
もあり、昔ながらの下町旅館という感じですが、稼働率はなんと90%以
上。2003年には国土交通省の「観光カリスマ」にも選ばれたそうです。

人気の秘密はリーズナブルな価格にもありますが、館主の澤功さんが語
られていたように、外国の人にとって「宿泊施設は手段、目的は旅」と
いうニーズにかなっている点があげられるのではないでしょうか。

旅館は家族で経営しており、また各種イベントも充実しています。外国
人観光客が真剣な表情で「獅子舞」や「お茶」の実演を観賞し、笑顔で
旅館を後にしていく姿を見て、なぜか私の方が誇らしげになってしまい
ました。

これだけ人気の旅館ですので、後日宿泊客からお礼の葉書が日本語で寄
せられています。文字としてはかろうじて読める程度で、ちょっと記憶
が曖昧ですが「お世話になりますした」というような葉書もありました。
しかし綺麗な文字で「お世話になりました」と書いてあるよりも、慣れ
ないながらも必死で手書きした「お世話になりますした」の方が気持ち
が伝わってきました。言葉は気持ちや考えを伝えるための手段のひとつ。
もちろん翻訳において誤りがあってはいけないことですが、時には(特
に文字制限のある字幕翻訳では)正確性を犠牲にする場面に遭遇するこ
とがあると思います。原文から読み取れる目的や真意を伝えることが大
切であるということは常に意識しておくべきことでしょう。

というわけで、私から年賀状が届いた皆様。字が汚いながらも必死で心
を込めて書きました。気持ちは外国人観光客にも負けません。本年もど
うぞよろしくお願いいたします。

                    (アメリア事務局 吉野 陽)
               http://www.amelia.ne.jp/userTop.do
■ 翻訳業界雑記  第18回                吉野 陽

○翻訳力が伸びる人<まとめ>

さてタイプ別に翻訳力が伸びるポイントをお伝えしてきました。最後に
簡単にまとめておきましょう。

○翻訳学習経験者の場合
・需要で分野を選ばない
・分野は絞り込む
・自分の実務経験、興味、趣味から自分にあった分野を決める

○対象とする専門分野での実務経験者の場合
・経験からくる先入観を取り払って原文と向き合う
・翻訳の定石テクニックを身につける
・言葉に敏感になって表現力を高める

○海外勤務経験者や留学経験者の場合
・自分の英語力を過信しない
・専門分野の知識を身につける
・文体になれる
・言葉に敏感になって表現力を高める

○長年の翻訳経験者の場合
・実績からくる自信を過信しない
・常に最適な表現がないか意識する
・第三者に自分の訳文をみてもらう
・指摘は素直に受け入れる

いかがだったでしょうか。タイプが複数にまたがる方も中にはいらっし
ゃるでしょう。該当するタイプだけを意識するのではなく、他のタイプ
のポイントも頭の隅に入れておきましょう。特に最後の「長年の翻訳経
験者」はいつか必ず該当することになるはずです。

◆さりげなくアメリア
3分で分かる米国の判例「判例USAメルマガ」創刊

米国の判例を日本語で読むサイト「判例USA」から翻訳に役立つメール
マガジンが創刊されました。日本ではなかなか馴染みのない米国の判例
を分かり易く解説し、米国の判例を全く知らない方にも楽しみながら購
読できる内容となっております。

聖書と同様に米国の法律は翻訳者にとって知っておくべき知識です。
「判例USAメルマガ」を購読して米国の法律の詳しくなりましょう。

見本誌、ご購読はこちらから【購読無料】
 http://www.hanrei-usa.net/magazine.php

ご購読お待ちしております。

                    (アメリア事務局 吉野 陽)
               http://www.amelia.ne.jp/userTop.do
■ 翻訳業界雑記  第17回                吉野 陽

○翻訳力が伸びる人<海外勤務経験者や留学経験者の場合>

海外経験が豊富な方は確かに英語力が高い傾向があります。しかし海外
経験が長い、あるいは各種英語の試験のスコアが高ければ、すぐに翻訳
ができるかというと、そういうわけではありません。TOEICやTOEFLのス
コアが高く一般的な英文の解釈や会話には問題なくても、専門用語や理
論の理解が不十分であったり、文体や日本語の表現力に問題があること
が多いようです。翻訳の仕事として市場に出ているものは、一般的な文
章ではなく専門性が高いもの、あるいは分量がとても多くて処理しきれ
ないものなどが大半です。目指す分野の文体になれるためにも、その分
野の入門書を通読して基礎知識を身につけ、より専門的な書籍へと読み
進めて理解を深めておきましょう。もちろんインターネットを利用した
情報の収集も理解を深める助けになります。また日本語の表現力を高め
るには、前回お伝えした「専門分野での実務経験者」と同様、原語版と
日本語版の両方が入手できる専門書を丁寧に読み比べてみることも有効
です。

                    (アメリア事務局 吉野 陽)
                               http://www.amelia.ne.jp/userTop.do
■ 翻訳業界雑記                     吉野 陽

○翻訳力が伸びる人<海外勤務経験者や留学経験者の場合>

海外経験が豊富な方は確かに英語力が高い傾向があります。しかし海外
経験が長い、あるいは各種英語の試験のスコアが高ければ、すぐに翻訳
ができるかというと、そういうわけではありません。TOEIC や TOEFL の
スコアが高く一般的な英文の解釈や会話には問題なくても、専門用語や
理論の理解が不十分であったり、文体や日本語の表現力に問題があるこ
とが多いようです。翻訳の仕事として市場に出ているものは、一般的な
文章ではなく専門性が高いもの、あるいは分量がとても多くて処理しき
れないものなどが大半です。目指す分野の文体になれるためにも、その
分野の入門書を通読して基礎知識を身につけ、より専門的な書籍へと読
み進めて理解を深めておきましょう。もちろんインターネットを利用し
た情報の収集も理解を深める助けになります。また日本語の表現力を高
めるには、前回お伝えした「専門分野での実務経験者」と同様、原語版
と日本語版の両方が入手できる専門書を丁寧に読み比べてみることも有
効です。

                    (アメリア事務局 吉野 陽)
               http://www.amelia.ne.jp/userTop.do

■ 翻訳業界雑記                     吉野 陽

第15回 プロへのポイントをつかむ<専門分野での実務経験者の場合>

特定分野での実務経験が豊富な方は、専門知識が活かせる一方で翻訳技
術や文章力で努力を必要とする場合が多いようです。専門知識でカバー
できる分、原文の情報を正確に読み取り、的確な日本語に変換する力が
不足する場合があり、得意な分野であることから原文に対する解釈に先
入観が生まれ、武器となるはずの専門知識が、正確な解釈と表現の邪魔
になることもあるようです。

原文を読み取る際には、できるだけ客観的に、先入観を取り払って向き
合うことが大切になります。正確に読み取れているのにこなれた日本語
にならない方は、日本語の表現力を磨きましょう。翻訳の世界には定番
の表現方法やテクニックがあります。このようなテクニックは翻訳の通
信講座や通学講座で体系的に学ぶこともできます。諸事情によりこうい
った形態での学習が難しい場合は、原語版と日本語版の両方が入手でき
る専門書を丁寧に読み比べて日本語の表現力を高めると良いでしょう。

                    (アメリア事務局 吉野 陽)


◆さりげなくアメリア

TRADOS 特集記事を一般公開!

会員向け情報誌『Amleia』で掲載した翻訳メモリツール TRADOS の特集
記事をアメリアWebサイトにも掲載いたしました。概要から簡単な使い方
を紹介している一般公開コンテンツになっておりますので、会員以外の
方にもご覧いただけます。

詳しくはこちら↓
 http://www.amelia.ne.jp/user/reading/paper06_01.jsp
■ 翻訳業界雑記                     吉野 陽

第14回 翻訳力向上のポイントをつかむ<翻訳学習経験者の場合 その2>

さて前回は分野を特定して取り組むことが学習のポイントということを
お伝えいたしました。このことは翻訳学習経験者に限らず、これから翻
訳の学習をはじめる方、学習中の方にも同じことです。アメリア事務局
にも、特に翻訳学習初期段階の方からこんな質問が入ります。
「翻訳の専門分野をどれにするか迷っています。需要が高いのはどの分
野でしょうか。」

需要が高い分野に関して知識がある、あるいは関心が高いのであればよ
いのですが、需要は世情や時代で移り変わりますし、単に需要が高いと
いう理由だけで分野を決定してしまうのは考えものです。全く未知の分
野の学習を進めるのは大変なことですし、興味がもてなかった場合、学
習が重荷になってしまいます。場合によっては翻訳に対する情熱も冷め
てしまうかもしれません。専門分野が固まっていない方は、今までの実
務経験や興味、趣味、自分の性格などから自分にあった分野は何になる
のか良く考えてみましょう。たとえその分野の翻訳需要が低くても、で
きる人が少ない分、競争率が低く受注の可能性としては高くなることも
あります。また自分の知識や興味が活かせる分野なら、学習スピードも
飛躍的にあがり、愉しみながら学習を進めることができるでしょう。

さて次回は「対象とする専門分野での実務経験者の場合」をお送りいた
します。

                    (アメリア事務局 吉野 陽)

■ 翻訳業界雑記                     吉野 陽

第13回 プロへのポイントをつかむ<翻訳学習経験者の場合 その1>

アメリア事務局には協力会社の採用担当の方から、トライアルの審査結
果や求人の採用結果などの情報が入ってきます。その際にさまざまなコ
メントを頂くことがあります。どうやら「翻訳学習経験者」「対象とす
る専門分野での実務経験者」「海外勤務経験者や留学経験者」「長年の
翻訳経験者」というタイプ別にプロへ近づくポイントがあるようです。
まずは翻訳学習経験者の方のポイントから見ていきましょう。

特に分野を特定せずに翻訳の学習を積んできた方の中には、「需要があ
るならば、どんな分野の翻訳でも臨むべきだ」という考えを持っている
方もいらっしゃると思います。また独立心の強い方や一日も早く翻訳の
仕事につきたいと考えている方の中には、守備範囲を広げれば、何らか
の翻訳の仕事を受注できる可能性が高くなるという考えから、さまざま
な分野に手を広げている方もいらっしゃると思います。短期的に見れば
確かに受注率は高くなると思いますが、プロの翻訳者として長期的に安
定した仕事量を確保するためには、中途半端に分野を広げるよりも、専
門とする分野を絞り込んで知識と翻訳技術を高めていく方が最終的に近
道になります。<次回に続く>

                    (アメリア事務局 吉野 陽)


◆さりげなくアメリア

一般参加大歓迎!映像字幕翻訳コンテスト開催中!

映像翻訳に興味のある方ならどなたでも応募可能。最優秀賞受賞者は株
式会社ギャガ・コミュニケーションズ他の登録字幕翻訳スタッフとして
採用されます。これを機に字幕翻訳の世界をご体験ください。

詳しくはこちら↓
 http://www.amelia.ne.jp/user/sp/scnt16.jsp
■ 翻訳業界雑記                     吉野 陽

第12回 オンサイトのメリット

翻訳の仕事というと在宅というイメージが強いですが、オンサイトでの
案件も数多くあります。

オンサイトは実際に企業に出社して、その場で翻訳の仕事を行います。
在宅に比べて自由度が下がり、就業規則や出勤時間に縛られる場合もあり
ますが、オンサイトでの翻訳には在宅翻訳では得られないメリットがあり
ます。

まず、まわりに他の翻訳者や関係者がいるので疑問点や解釈上の不明点
などもすぐその場で訊くことができます。在宅に比べ、タイムラグも無
く直接話ができるところは魅力です。場合によっては翻訳のテクニック
を直接指導してもらえます。

その他このメールマガジンの連載でご紹介した翻訳支援ツール等、作業
環境が充実している点も大きなメリットです。個人では購入を躊躇して
しまう高価な翻訳支援ツールも利用できる場合があります。

またオンサイトの案件は翻訳未経験者歓迎のものが多く、経験の少ない
駆け出しの翻訳者には最適ですが、中には経験豊富な翻訳者向けの案件
もあります。こういった案件は TRADOS などの翻訳メモリに精通してい
ることが応募の条件に加わっていますが、その分報酬も高くなっている
ようです。

ただ翻訳業界全体的に言えることですが、優秀な翻訳者は慢性的に不足
していて、経験豊富な翻訳者向けのオンサイトの案件も人材不足の状態
です。特に翻訳者として経験を積みたい人にとって、オンサイトは理想
的と言えます。翻訳未経験者でも可能なオンサイトの案件で培った知識
や人脈は、在宅や他のオンサイトの仕事をする際に強力な武器となるで
しょう。

                   (アメリア事務局 吉野 陽)

◆さりげなくアメリア

一般参加歓迎!映像字幕翻訳コンテスト開催中!

映像翻訳に興味のある方ならどなたでも応募可能。最優秀賞受賞者は
株式会社ギャガ・コミュニケーションズ他の登録字幕翻訳スタッフと
して採用されます。これを機に字幕翻訳の世界をご体験ください。

詳しくはこちら↓
 http://www.amelia.ne.jp/user/sp/scnt16.jsp
■ 翻訳業界雑記                     吉野 陽

第11回 翻訳支援ツールの動向

翻訳者にとって作業効率の向上は永遠のテーマです。処理量が増えれば
当然受注量も増えることになり、また効率が上がった分だけ訳文の推敲
や見直しに時間をかけて品質を向上・維持することが可能になります。

そこで注目されるのが、各種の翻訳支援ツール。ここでは便宜上「翻訳
メモリ」「翻訳ソフト」「辞書ツール」の3つに分けてみます。これらに
分類されない映像字幕翻訳支援システムについては連載第2回をご覧くだ
さい。

翻訳メモリは「TRADOS」に代表される過去の訳文を有効活用するツール
です。「TRADOS」以外の製品もTRADOS互換になってケースが多いです。
価格が少々高めですが、「TransAssist」は低価格の翻訳メモリでTRADOS
形式もサポートしています。

翻訳ソフトは、いわゆる機械翻訳ソフトです。簡易に利用できるものか
ら高機能なものまで様々です。また分野ごとに製品を分けているものも
あり、専用の辞書も付属しているようです。機械翻訳の訳文には賛否両
論あるようですが、“機械”と“人間”の作業を切り分けてうまく活用
することで作業効率をアップできます。

辞書ツールは複数の辞書を一括検索したり、クリック1つで単語の意味を
調べたりすることができます。「Babylon Pro」では単位換算もクリック
1つで行えるようになっています。

その他翻訳メモリと辞書ツールの中間に位置する「対訳君」というツー
ルもあります。こちらは翻訳の作業ウィンドウと辞書ウィンドウを備え、
また独自に作成した辞書や対訳集を登録しておき、クリック1つで検索で
きるようになっているツールです。

(アメリア事務局 吉野 陽)


◆さりげなくアメリア
「翻訳支援ツールの殿堂」では各種翻訳支援ツールをまとめてご紹介。
実際の利用者の声も掲載しています。一般の方でも閲覧可能ですので、
是非ご覧ください。

http://www.amelia.ne.jp/user/reading/edifice_top.jsp
■ 翻訳業界雑記                     吉野 陽

第10回 手書きの温もりと読みやすさ

字幕映画に欠かせない「字幕文字」。洋画の場合、写植の活字の字幕が
主流になっていますが、以前は筆で手書きをしていたという記事が7月
16日の日経新聞に掲載されていました。読みやすさを追求し、「田」
「国」などは小さめに、「志」などの重心が低い時は位置を少し上に
持っていくなどバランスを工夫したそうです。

実際に映画を観ている時に、このようなことが気になることはありません。
まさにこの「妙技」の賜物。すっと読めるからこそ、気にならないわけ
です。

このことは翻訳でも同じです。戻って読むことができない字幕翻訳では、
「読みやすさ」はさらに重要な要素と言えます。様々な字幕翻訳のルー
ルを守り、平仮名と漢字のバランスなどを工夫して仕上げていくところ
に、字幕翻訳の「楽しさ」と「辛さ」があります。とても一文では翻訳
できないセリフを限られた文字制限内で表現できた時、そこには他の分
野の翻訳では味わえない喜びと楽しさが待っています。

◆さりげなくアメリア

一般参加歓迎!映像字幕翻訳コンテスト開催

映像翻訳に興味のある方ならどなたでも応募可能。最優秀賞受賞者は
株式会社ギャガ・コミュニケーションズの登録字幕翻訳スタッフとして
採用されます。これを機に字幕翻訳の世界をご体験ください。

詳しくはこちら↓
http://www.amelia.ne.jp/user/sp/scnt16.jsp

アメリア事務局 吉野 陽
  http://www.amelia.ne.jp/userTop.do
■ 翻訳業界雑記                     吉野 陽

第9回 翻訳学校は役に立つのか?

独学では一人前の翻訳者になって翻訳の仕事を受注できるようになるま
では何年もかかると言われていますが、翻訳学校を活用してデビューま
での期間を短縮することもできるようです。

先日もアメリアを通して採用が決まった案件があり、その採用担当者か
らコメントをいただきました。この案件には全部で3名の方を採用いた
だきました。この3名の方は翻訳未経験でしたが、全員が翻訳学校での
学習経験がある方だったそうです。採用にあたって、ただ英語ができる
だけの人とは翻訳をしてもらった時に大きな差があり、今後は翻訳学校
の在籍履歴も採用の参考にしていくと仰っていました。翻訳を専門とす
る学校で学ぶ事は、仕事を獲得する局面でも大いに役立っているようです。

今回のケースは実務翻訳でしたが、映像翻訳や文芸翻訳でも同様のこと
が言えると思います。現場で活躍されている講師の方が培ってきたテク
ニックを身につけられるのですから、その効果は大きいでしょう。独学
では気がつきにくいポイントも的確に指導してもらえますし、翻訳のテ
クニック以外の注意事項なども指導してもらえます。

最寄りに翻訳学校が無いなど、通学で受講することが困難な場合は、通
信講座を受講する手段もあります。通信講座は通学講座と違い、実際の
仕事に似ている部分が多くあります。在宅フリーランスを考えているの
であれば、課題提出までのスケジュール管理や自己管理、そして課題提
出期限は実際の仕事の「納期」にあたると言えます。このようなことも
意識して取り組めば、プロ意識も確立されるでしょう。

翻訳未経験者に限らず、既に翻訳を受注して実際に仕事をしている方も
ステップアップの手段として翻訳の講座を活用してみても良いかもしれ
ません。講座は翻訳学校だけでなく翻訳会社などでも行っており、講座
の内容は多岐に渡っています。プロを対象としたものもあるようです。

独学に限界を感じている方、ステップアップを考えている翻訳者の方も
翻訳学校での学習を一度考えてみてはいかがでしょうか。

◆さりげなくアメリア

一部読み物コンテンツが一般の方にも読めるようになりました。「一般
公開」の表示があるのものはこの画像をクリックしてご覧いただけます。
翻訳の学習や実際の仕事にお役立てください。

「翻訳の道具箱」
 http://www.amelia.ne.jp/user/reading/transtool_top.jsp

「伝近藤のトライアル現場主義」
 http://www.amelia.ne.jp/user/reading/den_trial_top.jsp

「検索の鉄人」
 http://www.amelia.ne.jp/user/reading/search_top.jsp


■ 翻訳業界雑記

第8回 最近の翻訳案件                  吉野 陽

最近寄せられる翻訳の求人には、今までとは少し毛色の違う案件が増え
てきています。

例えば希少言語の翻訳。中国語や韓国語は以前から増えてきていました
が、スペイン語やフランス語やドイツ語、つい先日はカンボジア語の案
件も寄せられました。このような案件の中には、書籍のリーディングや
絵本の翻訳などもあり、実務翻訳に限らず、出版や映像の翻訳でも同様
の傾向があるようです。

また英日、日英翻訳に関しては、美術館の解説文(日英)、オンライン
ゲーム(英日)、航海関連(英日、日英)など、特殊な分野の案件が増
えてきています。

希少言語の翻訳や特殊な分野の案件は競争率も低くなるため応募から受
注に繋がる可能性が通常の案件に比べて高くなるようです。また希少言
語の翻訳の場合、対応できる翻訳者を見つけることが難しいため、一度
受注するとその後もリピート発注される可能性も高くなります。希少言
語の翻訳や得意分野を多くつくっておくと仕事の幅がさらに広がるよう
です。

◆さりげなくアメリア
新人翻訳家コンテスト第15弾開催中!

最優秀賞を受賞された方は、アスペクトから課題訳書の翻訳家としての
デビューが約束され、優秀賞(3名を予定)の方はアスペクトのリーディ
ングスタッフに推薦されます。詳細はこちら↓

https://www.amelia.ne.jp/user/contest/new_contest.do?eventNo=D00010020

■ 翻訳業界雑記

第7回 納品の先にある作業               吉野 陽

特に実務翻訳の世界では、訳文作成時にいろいろと指示が出されます。

「訳文はテキスト形式で添付」
「原文内の表組みの各項目はタブ1つで区切る」
「用語については別途支給のスタイルガイドに準拠」
「新規用語は原文と訳語をタブ1つで区切ってテキスト形式で保存」等

残念ながら翻訳者の方の中にはこういった指示が守りきれていない方が
いらっしゃるというお話を聞きます。訳文作成に力を入れるあまり、つ
い疎かになってしまうのかもしれませんが、訳文そのものよりも指示が
守られていないことに対して厳しいクレームがつくようです。いろいろ
と指示が出されるのはやはり理由があるようです。

例えば製品マニュアルの場合、納品された翻訳原稿に対してチェック作
業し、DTP 作業に移っていきます。チェック作業では支給されたスタイル
ガイドに準拠しているかどうか、訳抜けや誤字脱字が無いかどうか等が
チェックされます。スタイルガイドに準拠していない場合、チェッカー
が直すことになり、余計な作業が発生してしまいます。

DTP作業では納品されたテキストを流し込んでいきますが、Microsoft
Wordなどで作成した文書は、場合によって余計な情報も紛れ込んでしま
い、体裁が崩れてしまうこともあります。もちろんタブが1つでも余計
に入っても体裁が崩れてしまいます。これもまたDTP作業時に余計な作業
が発生してしまいます。

ある翻訳会社で実際にあったお話なのですが、テキスト形式で訳文を送
ってくださいと指示したにも関わらず、Word上で体裁をきれいに揃えて
納品されてきたことがあったそうです。訳文を受け取った担当者は驚い
て直ぐに翻訳者の方に連絡をとりました。原文データがPDFファイルだっ
たので、見た目の体裁をそろえた方が良いと思ってWordで体裁を整えた
という答えが返ってきたそうです。

ちょっと極端な例になってしまいましたが、納品された訳文がどのよう
に流れていくのかを知っておくだけでも指示の重要性が明確になり、ス
ムーズに作業が行えるようです。現場を訪問できる機会がありましたら、
これらの作業がどのように行われているか確認することをお勧めいたし
ます。

◆さりげなくアメリア
アメリアWebサイトの新コーナー登場!その名も「翻訳ボランティアス
テーション」。翻訳ボランティアステーションは、アメリア会員のみな
さんと翻訳ボランティアを必要とする団体との架け橋です。翻訳ボラン
ティアは活動を通して困っている人たちの役に立つことができるだけで
はなく、翻訳の経験を積むことやスキルアップにもつながります。

 http://www.amelia.ne.jp/user/job/volunteer_top.jsp
■ 翻訳業界雑記 第6回 日本語を愛する         吉野 陽

小さい頃悩んだことがあった。家で留守番をしていると電話が鳴る。私
に用がある電話ではなく、父親、または母親宛ての電話である。

「はいもしもし」
「吉野さんのお宅ですか?」
「はい」
「あら?もしかして、あっちゃん?(←私のこと)覚えてる?ひでこお
ばちゃんよ!あら~大きくなってー。ついこの間まで・・・(しばらく
私の思い出話が続く)・・・ところで、おかあさんは?」
「今出かけてます。夜まで帰ってきません」
「あら~、夜まで一人でお留守番?偉いわね~。ついこの間まで・・・
(また暫く思い出話が続く)・・・それじゃまた遊びにいらっしゃいよ!
お母さんに宜しくね」

と、一方的に電話は終わる。何とか電話の応対はできたものの、ひでこ
おばちゃん(仮名)の記憶が自分にはほとんど無い。あとで母親に訊け
ば済むことかもしれない。しかし問題は、ひでこおばちゃん(仮名)の
最後に残した言葉だった。

「お母さんに宜しくね」

なんて無責任な言葉だろう。母親が帰るまでの数時間、悩みに悩む。いっ
たい何を宜しく伝えればいいのだろう。時間だけが刻々と過ぎて行く。
この悩みから早く解放されたい。母親の帰りが待ち遠しい一方で、何と
伝えれば良いのか未だ分からない。答えは出ないまま、玄関のカギを開
ける音が聞こえた。母親に駆け寄り電話の件を伝える。

「えーと、ひでこおばちゃんから電話があって・・・」
「あら、久しぶりね。それで何だって?」
「えーと、う~んと・・・“お母さんに宜しくね”だって」
「あらそう」

・・・通じてしまった。あまりの結末に言葉が無かった。何とも釈然と
しないまま、「~に宜しくね」はそのまま伝えればいいものだと思って
いた。

しかし数年前、思わぬところでこの答えを見つけた。金田一春彦先生の
著書だった。

普段何気なく使っている日本語でも、本当の意味を言えないこともある。
日本人の心、日本語の素晴らしさ、美しさが金田一先生の著書にはあふ
れている。日本語を愛さなければ良い翻訳は生まれない。そんなことを
5月19日の悲報を耳にして思った。

2004年5月19日 金田一春彦先生が御逝去なさいました。心よりご冥福を
お祈りいたします。


◆さりげなくアメリア
アメリアWebサイトの読み物コーナーには翻訳に役立つ情報が満載。会員
以外の方にも閲覧できるコンテンツがありますので、是非一度ご覧くだ
さい。
 http://www.amelia.ne.jp/userReadingTop.do

■翻訳業界雑記 第5回 出版分野             吉野 陽

さてこれまで実務分野、映像分野についてご紹介いたしましたが、今回
は出版分野について。

実務、映像にはトライアルというものが存在していますが、出版分野に
ついては皆無に等しいようです。出版社ではトライアルを実施する手間
や時間が取れないということもあるようです。

それでは新人はどのように参入していけばよいのか。ここでのキーワー
ドは「リーディング」です。

リーディングとは、出版社が出版の可否を判断する本の紹介文(シノプ
シス、レジュメ、梗概などと呼ばれています)を作成する仕事です。紹
介文といっても、読書感想文や評論ではありません。出版の可否を判断
するわけですから、作品のあらすじ、周辺情報、評価、所感などをまと
めます。順番に見ていきましょう。

●あらすじ
細部にこだわらず、全体(もちろん結末まで)が伝わるように書きます。

●周辺情報
作家のプロフィール、作品の版元、発表年、書評誌でのコメントなどを
簡潔にまとめます。

●評価
主観的な評価ではなく、同ジャンルの他作品と比較し、客観的・多角的
に評価します。

●所感
日本の読者に受け入れられるかどうかも考慮しながら、作家が作品を通
して訴えたいものは何か、そのために工夫されているものは何かなど客
観的な感想をまとめます。

これらを盛り込んだシノプシスを作成するには作品を読み込む力やスピ
ード、出版業界の動向、出版物の背景知識、そして説得力のある日本語
力が必要になります。もちろん業界の動向をつかんだり、他作品との比
較を行うためには読書量の多さが物を言います。一昔前まではリーディ
ングは新人に、翻訳はベテランにという傾向が強かったのですが、現在
では優れたリーディングをした新人にそのまま翻訳もお願いするという
ケースも増えているようです。

しかし翻訳の依頼を狙って作品をベタ褒めするのは考えものです。シノ
プシスは一般読者が読むのではなく、出版社の方が読むわけです。出版
社にとって読み応えのある面白いリーディングとは、作品のベタ褒めや
中傷ではありません。たとえ面白くない作品でも、客観的な視点で分析
し、説得力を持たせたシノプシスが出版社にとって価値のある情報にな
ります。翻訳に繋がらなかったとしても、説得力のある優れた日本語力
や業界を熟知した深い調査能力が評価されて次のリーディングや翻訳に
繋がっていきます。

◆さりげなくアメリア
リーディングのより詳しい内容は以下のページで一般公開されています。
編集者やベテラン翻訳家の生の声も読むことができます。会員以外でも
閲覧可能ですので是非ご一読ください。

 http://www.amelia.ne.jp/user/reading/paper02_01.jsp

■翻訳業界雑記 第4回 映像分野             吉野 陽

さて前回は実務分野でのトライアル審査の現場についてご紹介いたしま
したが、今回は映像分野について。

CS 放送や DVD メディアの普及で、映像翻訳の需要が高まっている反面、
優秀な翻訳者が不足している状態にあります。この「優秀な」というの
がポイントです。それでは現場で求められているスキルはどんなものな
のでしょうか。

1. 正確な言葉選びとかなづかいができているか
2. 一般教養に不足がないか
3. 映画、フィルムに関する知識があるか

これら 3 つの条件を兼ね備えている翻訳者が必要とされているようです。
順に見ていきましょう。

1. 正確な言葉選びとかなづかいができているか
限られた文字で最大限のメッセージを伝えなければならない映像字幕に
は正確な言葉選びとかなづかいが要求されているようです。

2. 一般教養に不足がないか
総合芸術といわれる映画ではあらゆる分野の知識が要求されます。最低
限新聞に出ている一般教養は必要とされるようです。

3. 映画、フィルムに関する知識があるか
映画の字幕・吹き替えの翻訳の場合、当然要求される知識ですが、意外
にもこの知識を兼ね備えている映像翻訳者が少ないようです。映画や
フィルム技術、俳優や監督など、映画の裏の裏まで知らないと、現場で
通用する翻訳ができないようです。

3 に関しては勉強して身につけるというものではないでしょう。やはり
「映画が好き」と言う気持ちから、俳優や監督、撮影方法などの知識が
身についていくように思います。映画が大好きな方、一度映像翻訳とい
う分野を考えてみてはいかがでしょうか。

◆さりげなくアメリア 「字幕チェッカー適性テスト」開催中!
映像字幕・吹替の制作会社ACクリエイト(株)が提供する「字幕チェッ
カー適性テスト」を随時開催。正確な言葉選びとかなづかいは、どの分
野の翻訳でも必須。例えばこんな問題が出ています。

<誤った用字用語はいくつ?>
 腕づくで連れて来い
 野性の馬は手ごわいからな

<括弧内には何が入る?>
 『レインマン』の中で世界一安全な航空会社といわれたのは(   )
 航空である

などなど。会員専用コンテンツですが、ただ今無料体験入会受付中!期
限まで何度でも挑戦できます。
その他、仕事情報メールマガジン「Biz-Amelia」もお届けします。

無料体験ご希望の方はメールの件名を「無料体験希望:トランレーダー」
として以下の内容を info@amelia.co.jp までお送りください。

 ・お名前
 ・フリガナ
 ・郵便番号
 ・ご住所
 ・電話番号
 ・メールアドレス

この他にも翻訳に役立つサービスが満載!この機会に是非アメリアの
サービスをご体験ください。
■翻訳業界雑記 第4回 映像分野             吉野 陽

さて前回は実務分野でのトライアル審査の現場についてご紹介いたしま
したが、今回は映像分野について。

CS 放送や DVD メディアの普及で、映像翻訳の需要が高まっている反面、
優秀な翻訳者が不足している状態にあります。この「優秀な」というの
がポイントです。それでは現場で求められているスキルはどんなものな
のでしょうか。

1. 正確な言葉選びとかなづかいができているか
2. 一般教養に不足がないか
3. 映画、フィルムに関する知識があるか

これら 3 つの条件を兼ね備えている翻訳者が必要とされているようです。
順に見ていきましょう。

1. 正確な言葉選びとかなづかいができているか
限られた文字で最大限のメッセージを伝えなければならない映像字幕に
は正確な言葉選びとかなづかいが要求されているようです。

2. 一般教養に不足がないか
総合芸術といわれる映画ではあらゆる分野の知識が要求されます。最低
限新聞に出ている一般教養は必要とされるようです。

3. 映画、フィルムに関する知識があるか
映画の字幕・吹き替えの翻訳の場合、当然要求される知識ですが、意外
にもこの知識を兼ね備えている映像翻訳者が少ないようです。映画や
フィルム技術、俳優や監督など、映画の裏の裏まで知らないと、現場で
通用する翻訳ができないようです。

3 に関しては勉強して身につけるというものではないでしょう。やはり
「映画が好き」と言う気持ちから、俳優や監督、撮影方法などの知識が
身についていくように思います。映画が大好きな方、一度映像翻訳とい
う分野を考えてみてはいかがでしょうか。

◆さりげなくアメリア 「字幕チェッカー適性テスト」開催中!
映像字幕・吹替の制作会社ACクリエイト(株)が提供する「字幕チェッ
カー適性テスト」を随時開催。正確な言葉選びとかなづかいは、どの分
野の翻訳でも必須。例えばこんな問題が出ています。

<誤った用字用語はいくつ?>
 腕づくで連れて来い
 野性の馬は手ごわいからな

<括弧内には何が入る?>
 『レインマン』の中で世界一安全な航空会社といわれたのは(   )
 航空である

などなど。会員専用コンテンツですが、ただ今無料体験入会受付中!期
限まで何度でも挑戦できます。
その他、仕事情報メールマガジン「Biz-Amelia」もお届けします。

無料体験ご希望の方はメールの件名を「無料体験希望:トランレーダー」
として以下の内容を info@amelia.co.jp までお送りください。

 ・お名前
 ・フリガナ
 ・郵便番号
 ・ご住所
 ・電話番号
 ・メールアドレス

この他にも翻訳に役立つサービスが満載!この機会に是非アメリアの
サービスをご体験ください。
■翻訳業界雑記 第3回 トライアル             吉野 陽

いわゆる実務系翻訳者にとって避けては通れない「トライアル」。これ
をクリアーしないことにはお仕事に結びつきません。翻訳の勉強を何年
も重ね、あらゆるテクニックを身につけても、初仕事を得ようとしてい
る「プロ翻訳者予備軍」には結構ハードルが高く感じられるようです。
審査結果が返ってこなかったり、そっけない一言と不合格のお知らせが
入ったりとストレスが溜まることも。「翻訳会社っていい加減!」と嘆
く前に翻訳会社の現場を覗いてみましょう。

トライアルを実施すれば何十通という申し込みが来ます。何かと忙しい
翻訳会社にとって、トライアルの審査にたくさんの時間を割くわけには
いきません。ですので全ての訳文に目を通して赤入れし、訳文を返送し
てくれる翻訳会社はまれでしょう。

それではどのようにトライアルの審査が行われているのでしょうか。一
般的には

1. 指示が守られているか
2. 表記の統一が守られているか
3. 表現に問題ないか

というステップを踏んでいるようです。順に詳しく見てみましょう。

1. 指示が守られているか
実際の仕事では様々な指示が出されます。「納品はテキストファイルで」
「ファイル名は amelia_**.txt で」「訳文はですます調」「製品名は
スペルアウトに」などです。指示が守られていない訳文はこの時点で審
査終了となります。

2. 表記の統一が守られているか。誤字脱字はないか。
「下さい」と「ください」が混在している。または「超える」と「越え
る」の区別などができているかなど。

3. 表現に問題ないか
先の2点をクリアーしてやっと訳文の内容ということになります。

上記1と2は翻訳のテクニックではありません。ここで引っかかってしま
っては訳文にコメントをつけるのも難しい状況ということになります。

■翻訳業界雑記 第2回 映像字幕翻訳作成システム      吉野 陽

前回はTRADOSの話題をお送りしましたが、今回は映像字幕翻訳作成シス
テム「SST」の話題。

すごく簡単にいいますと映像字幕翻訳では、セリフの長さ(秒数)を計り、
その秒数に合わせてセリフを翻訳していくという作業を行います。また
1秒につき4文字の字幕をつけるというルールもあります。たとえば
「I love you.」と言っているシーンが2秒だとすると字幕は8文字以内
で作成することになります。「愛しているわ」なら6文字です。

この一連の作業を手作業で行うのは結構大変な作業なのですが、こうい
った作業の支援を行うツールが「SST」です。実際の映像を取り込んで、
音声波形にあわせて各セリフを区切っていくことができます。区切った
個所の秒数は自動的に計算され、必要な文字数も計算されます。映像に
合わせて自分の作成した字幕も表示されます。

ど素人の私が実際に使ってみましたが、これが結構ハマリます。適当に
セリフをつけていって、スタッフロールの最後にでも「字幕翻訳 吉野
陽」とでも入れておけば、字幕翻訳家気分も味わえちゃいます。ただバ
ーチャル字幕翻訳家を気取るにはちょっとお値段が高めです。

SST を使用した字幕翻訳案件は、短時間で大量の作品を作らなければな
らない CS 放送などで増えているようです。私の知る限りですが、こう
いった映像字幕翻訳作成支援ツールは SST の他にはないようですので、
他社から同じようなツールが販売されることで、より洗練されたリーズ
ナブルな製品になっていくことを密かに期待しています。

◆さりげなくアメリア
翻訳者を応援するメンバーズクラブ「アメリア」では、会員向けに各種
セミナーを開催しております。好評につきSSTセミナーも追加開催企画
中です。

セミナー一覧 → http://www.amelia.ne.jp/user/sp/event_001.html

ご興味のある方は info@amelia.co.jp までお問い合わせください。
最新CM
[12/09 山本ゆうじ]
[12/07 Lisa Hosoi]
[09/29 NONAME]
[09/29 NONAME]
[03/13 エラリー]
カレンダー
06 2019/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
バーコード
ブログ内検索
カウンター
アクセス解析
カウンター
忍者ブログ [PR]
Copyright(C) TranRadar(トランレーダー)ブログ All Rights Reserved