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 ■ 翻訳業界雑記 第29回 MANGAの翻訳          吉野 陽

日本のマンガが世界各国でブームとなり、あらゆるマンガが続々と各国
語に翻訳され、人気を博しています。いまや“マンガ”も“MANGA”と
して立派な英単語となり、その意味は特に日本のマンガやアニメを指す
そうで、インターネットなどでも目にする機会が増えてきました。

さてそんな折、鳥山明さんのマンガ『ドラゴンボール』のフランス語改
訂版翻訳者でいらっしゃるフェドゥア・タラルさんのインタビューを拝
見しました。改訂版の翻訳ということで、そのエピソードが掲載されて
いたのですが、そのひとつをご紹介したいと思います。

初版ではいかにフランスの人が読みやすいか、分かりやすいかを配慮し
て翻訳がされていたため、文中の単語や名称もフランス風にアレンジさ
れていることが多かったそうで、例えば

亀仙人=トルチュ・ジェニアル(直訳「天才亀」)
如意棒=バトン・マジ(直訳「魔法棒」)
筋斗雲=ニュアージュ・シューペール・ソニック(直訳「スーパー音速雲」)

などが挙げられていました。『ドラゴンボール』をご存知の方は、ちょ
っと首を傾げたくなるのではないでしょうか。

しかし改訂版では名前も全てそのままアルファベット表記にし、フラン
ス人に分かりづらい名前に関しては、注釈を入れるようしたそうです。
フェドゥアさんはその理由をこう語ります。

「日本語をそのまま使った方が、よりオリジナルに近い形になり、その分、
日本に触れる機会が増え、読む人が日本を知るきっかけになる、と考え
ているからです」

私はこの一文を読んでとても感激しました。フェドゥアさんがマンガは
もちろん、日本のことも大好きであるに違いない、そう感じた言葉だっ
たからです。そしてこの姿勢こそ翻訳者にとって一番大切なことなので
はないか、そう気付かされました。

ちなみにインタビューでは、界王さまのギャグや言葉遊びの翻訳の苦労
話も掲載されています。実際の記事は下記URLでご覧になれますので、
ご興味がある方はぜひ一度ご覧ください。

http://www.eurojapancomic.com/fr/topics/fedoua/fedoua.shtml

                   (アメリア事務局 吉野 陽)
               http://www.amelia.ne.jp/userTop.do
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