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■ 英文学の背景

この夏、『事典 英文学の背景』(全3巻、凱風社)などイギリスに
関する多数の著作のある、三谷康之教授にお会いする機会があった。

「私は翻訳はしませんが、英文学の研究ではその言葉の背景を知らな
いと作者の意図がどうしても理解できないことがあります。そういった
調査のために英国に渡って2年間フィールド・ワークしました」

その結果をまとめたのが「住宅・教会・橋」「城郭・武具・騎士」
「田園・自然」の3部からなる『事典 英文学の背景』である。

「3巻の中で一番売れたのは、どれだとおもいます?」

「実は〈住宅・教会・橋〉編です。というのは文学作品でも映画でも、
英米の作品には建築物の描写にこだわっているものが多いからなん
ですよ」

建築物といえば、三谷教授は『イギリスの窓文化』という、窓だけに
スポットを当てた本も出されている。

『あらゆる種類の窓が、それぞれの作品の中に、重要な意味を担って
登場しているのです。しかしながら、文化や風俗のちがいから、彼の
国には存在しても、我が国にはないタイプの窓であるために、例えば、
読書に際しても、なかなかそのイメージが結ばないのです』(『イギリ
スの窓文化』まえがきより)

ふんだんに盛り込まれた写真・イラストを駆使して解説するのが三谷
流である。

したがって、例えば「牛の目窓(bull's eye window)」がどういう形
をしているのかも分かりやすい。

 http://www2.neweb.ne.jp/wd/nichigai/tranradar/mitani.html

「さて、次のテーマは何ですか?」

「いま、まとめているのは“紅茶”です。」

「紅茶といっても、英国では目覚めの《アーリー・モーニング・ティー》
に始まり、朝食・昼食時にお茶を飲むのは当たり前、更に《アーフタ
ヌーン・ティー》に《ハイ・ティー》と続きます」

「《アーフタヌーン・ティー》のときに食べるのは、スコーン、
ケーキ、サンドイッチで口にする順番まで決まっているんですよ」

「英文学を解く上で、“紅茶”は建築物に比べても負けないくらい重要
な要素なんですよ」

静穏な研究室で涼やかな情熱に圧倒された夏の日であった。

                             (青)
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