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 塾で英語を教える友人Kから質問がありました。皆さん、受験生時代に
 丸暗記したであろう「クジラ構文」についてです。

 A whale is no more a fish than a horse is.
 (クジラが魚でないのは、馬が魚でないのと同じだ)

 通常「no more A than B」や「not A any more than B」は「~がAで
 ないのはBがAでないのと同じだ」と訳されます。では、「not any
 more A than B」という構文は成り立つのか、という質問でした。
 no = not + any という理屈から「あり得るだろう」という結論に達
 したわけですが、クジラ構文についていろいろと調べていたら、東洋女
 子短期大学・大西泰斗教授が『英語教育』2005年10月号(大修館)に書
 かれている興味深いエッセイに辿り着きました。

 大西先生によると、クジラ構文の伝えんとするニュアンスは「同等」と
 いうことではなく、「とんでもないよ!」ということなんだとか。

  > He is no more an artist than I am.
  > (あいつは全然アーティストなんてシロモノじゃないよ)

  > This painting is no more a Picasso than my own sketch.
  > (この絵はピカソなんかであるもんか)

「no more A than B」と「not A any more than B」も完全にイコールで
 はなく、否定の強度が異なるそうです。

  > no が漆黒の強さをもっているとするなら、not any は茶色くらいか。

「not」は単なる客観的な否定ですが、「no+比較級」は感情的色彩を帯
 びた、かなり強い表現とのこと。なので、クジラ構文を訳すると「あん
 たねえ、クジラが魚だなんてとんでもないよ。馬が魚だっていうような
 ものなんだから。」という感じになるそうです。

 クジラ構文中の「than」について、前と後をイコールの関係で結ぶ記号
 と簡単に説明する場合もあるようですが、この語感の微妙な違いこそ一
 番重要ですね。英語を学ぶということは、呼吸を学ぶということ。呼吸
 を映さない例文は「不親切」だし「不適切」。そんなものは「いらない」
 という大西先生。目からウロコの話でした。


【大西先生の著書... 参考までに】
『ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力』
 大西泰斗/ポール・マクベイ著 1,575円(税込) 2005.11 研究社

                             (竹)

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