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 ■「山本ゆうじの翻訳道具箱」(その62・最終回)
                 英語力向上に大切なのは「やる気」と「気合い」だ!

忘年会やパーティーの季節ですね。英語が話せる人たちのパーティーに
時々参加しますが、英語ネイティブと日本人の間には、しばしば見えな
い壁があります。またCNN、NPR、BBCなどの英語ニュースで、非英語ネ
イティブ話者へのインタビューを聞いていて思うことがあります(ちな
みに日本人はほとんど出ません)。発音に癖はあるものの、語彙力や表
現力は、「英語ができる日本人」よりは数段上だなあ、ということです。

英語を学ぶ上で一番大切なものは、なんでしょうか。それは「やる気」
です。先日、英語教育の大先輩にご意見を伺ったところ、同じ答えが得
られたので、確信が深まりました。最終回の今回は、「やる気」、そし
て「気合い」について考えます。

どのような学習・教育でも、主体になるのは常に、「教える」側ではな
く、「学ぶ側」です。努力したい気持ちは、自分の内側からわき上がる
ものでなければなりません。外から努力を強制されるのであれば、その
外圧がなくなったとたんに進歩は止まります。

私が日本の中学・高校で見たのは、生徒を押さえつけ、やる気をつぶす
教育です。英語を含め、「学びの喜び」が教室ですっかりはぎ取られ、
大学に入学するころにはぼろぼろになっている、ということです。学ぶ
本人に原動力がなければ、学びは苦痛でしかありません。英語の楽しさ
を伝えるのが、教師の使命のはずです。英語教員自身が英語の楽しさを
知っていれば、日本人の英語力がここまで低迷することはなかったはず
です。生徒のやる気、自ら学ぼうとする意欲を引き出せれば、教員の仕
事は楽になるはずです。もっとも、英語教育を停滞させている根本的な
原因は、大学入試の仕組みです。大学入試が根本から見直されない限り、
日本人は英語が苦手なままでしょう。

それはともかく、今英語を学んでいる人には、英語学習を生活に取り込
み、「習慣化する」ことが大切です。私の場合は、英語の映画や海外ド
ラマは必ず英語で聞くこと、毎日、食事や移動中にポッドキャストを聞
くことが習慣になっています。習慣、ということは意識して努力しなく
ても自然に続けられる、ということです。問題は、習慣化するまでやる
気を維持できるか、ということになります。

外国語の学習は、永遠の片思いです。決して満たされることはありませ
んが、どうすればやる気をつぶさずに、長続きさせられるでしょうか。

まず具体的で明確な目標を設定することが、やる気を維持するには大事
です。TOEICや英検でもいいでしょう。Versant
 http://www.versant.jp/test_content.html#03
という、日本人が苦手な、スピーキングを主体とした試験もあります。
発音の正確さや反応速度が評価されます。英会話に自信のある人には特
にお勧めです。同時通訳の需要から分かるように、人間はどうもせっか
ちなようで、ゆっくりした会話は耐えがたいようです。会話の内容はも
ちろんですが、反応速度が遅いと取り残され、実際の会話についてゆけ
ません。反応速度は、パーティーなどでの英会話で「トルネード英会話」
 http://tran.blog.shinobi.jp/Entry/464/
を実践するには必須です。

ただ、パーティーで外国人に話しかけるには、やる気に加えてある種の
思い切り、「気合い」が必要でしょう。これは、リスニングよりも、単
語や文法の暗記などよりも、2000倍くらい重要です。逆に、この「気合
い」がないと永遠に語学は進歩しないと断言できます。「遠慮」をして
せっかくのチャンスを逃している人を見ると、「もったいないな」と思
うと同時に、「かわいそうだけどこの人はこれ以上、上達しないな」と
思うのです。私自身も昔はそれほどパーティー好きでもありませんでし
たが、今ではリラックスして楽しむ余裕ができました。それは、意志が
通じたコミュニケーションの小さな喜びが積み重なって、次のやる気に
つながっているからでしょう。未知の価値観に対する好奇心はだれしも
持っているはずです。パーティーで英語を話せそうな外国人がいれば、
ちょっとだけ勇気を出して話しかけてみてください。彼らもきっと話し
相手を求めています。

次に、英語で楽しいこと、夢中になれることを常に見つけるようにしま
しょう。それさえできれば、やる気は続きます。好きな映画、海外ドラ
マ、歌手、小説、自分の専門分野など、探せばいくらでもあります。
NHKの語学番組が美男美女を起用するのは、正しいやり方です。

また、自分のレベルと違いすぎる内容ばかりをむりやり詰め込むのはよ
くありません。とはいえ、楽に読め、聞きとれる内容ばかりでも上達し
ないでしょう。楽にこなせる内容と、少し高度な内容の両方をバランス
よく吸収することが大切です。

まだご紹介したいことはたくさんあるのですが、2003年10月24日から62
回、6年にわたって書かせて頂いたこのコラムも今回が最後です。他の
連載陣の皆さまのコラムのバックナンバーも以下から読めます。この機
会にチェックされてはいかがでしょうか。
 http://www.tranradar.net/column/index.html

長い間、ご愛読ありがとうございました。またどこかでお目にかかりま
しょう。良い年をお迎えください!
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