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 ■ 仕事としての翻訳                  井口 耕二

 ◇仕事の始め方

 ◎翻訳の仕事の探し方

 翻訳者として看板を上げるのは簡単です。難しいのは受注すること。

 まず、翻訳の仕事があるところを探さなければなりません。その上で、
 自分以外の人に回っている仕事をこちらに回してもらう必要があります。
 企業でビジネスの現場を見てきた人ならわかるはずですが、どちらもと
 ても難しいことです。営業に慣れた人がいる組織でも大変なのです。自
 分一人で何から何までやらなければならない自営業にとっては、さらに
 大変です。他業種でフリーランスをしている人たちに話を聞くと、一様
 に、「最初のころは取引先が見つからなくて大変だった」と言われます。

 その点、翻訳者はかなり恵まれています。

 翻訳案件を企業からとってきてフリーランスに振ることを仕事としてい
 るところ-翻訳会社があるからです。翻訳会社というのは、翻訳の案件
 を抱えていて、実力のある翻訳者を欲しいと思っているのが普通であり、
 一定以上の実力を持つ人が翻訳会社にアプローチすれば、かなり高い確
 率で仕事が獲得できます。逆に、翻訳会社からでさえも仕事がとれない
 ようなら、プロとして最低限の力がないことになります。

 もちろん、翻訳会社を経由すれば単価は安くなります。大元のソースク
 ライアントが支払う料金の半分からよくて6割というところでしょう。

 どうせなら単価は高いほうがいい。そう思うのが自然でしょう。

 しかし、ソースクライアントから直接受注しようと思えば、前述のよう
 に営業をしなければなりません。どの会社になら翻訳の案件があるのか、
 外から見たのではよくわかりませんよね。外資系なら翻訳の需要がある
 はずですが、需要が必ずあるだけに社内で翻訳する体制を整えていたり、
 あるいは個人で対応できないほど大量に翻訳があっていちいち個人を相
 手にしていられないなど、条件が合うケースは意外なほどありません。
 発注側からすると、新しい取引先にはリスクもあります。既存の取引先
 なら品質などの予想がつきますが、新しい取引先だと予想外に悪いもの
 が出てくる可能性があるわけす。ですから、まったく知らないところに
 営業をかけても、門前払いされるのが普通です。今ならメールでアプロ
 ーチするなどが考えられますが、返事が返ってくることはまずないでし
 ょう。

 自分のウェブサイトを作り、そこを見たソースクライアントからアプロ
 ーチがあるのを待つという方法もあります。ただ、このような形で仕事
 が来ることはめったにありません。仕事は積極的に営業をかけてもなか
 なかとれないのですから、待っているだけで来るはずがないのは当然で
 しょう。あてにはできるものではなく、一応、用意だけしておいて期待
 せずに待つというくらいに考えるべきです。

 翻訳者になる前の職場から仕事がもらえる場合や友人から紹介があった
 場合などは、ソースクライアントから直接受注できることもあります。
 そのような幸運に恵まれたときは、ソースクライアントとの直接取引を
 してみるのもいいでしょう。

 なお、ソースクライアントと直接に取り引きできる場合でも、自分が取
 引のある翻訳会社を紹介し、そこ経由で仕事をするという人もいます。
 翻訳会社のチェッカーを含めて複数の人が訳文を見たほうがいい、自分
 が請けられなくても問題にならないなどが理由のようです。

 ◎翻訳会社の探し方

 では、どの翻訳会社にアプローチすればいいのでしょう。一言でいえば、
「自分と相性がいいところ」です。翻訳会社は膨大な数、存在し、それ
 ぞれに得意な分野も異なれば支払い単価のレンジも異なります。仕事の
 進め方も翻訳者に対する姿勢も、会社によって大きく異なります。

 翻訳会社の違いについては、大手、中小、零細にわけて一般的な傾向を
 まとめた記事を2008年6月の「読んで得する翻訳情報マガジン」に書い
 ているので、そちらを参考にしてください。

 分野については、翻訳ムック本(アルクやイカロスなどから毎年出てい
 る)の巻末にある翻訳会社リストを参考にします。このリストに載って
 いない分野は取扱いがないわけです。ただし、リストに載っていたから
 といって、その分野の仕事がたくさんあるとはかぎりません。このあた
 りは、とにかくあたってみるしかありません。

 トライアルなどの手間をかけた上で、「その分野は取扱いがあまりない
 んですよね……」と言われたのでは無駄足になると思うかもしれません
 が、そのくらいは仕方ないでしょう。事前に電話などで確認すれば無駄
 が省けますが、それはあくまで翻訳者側の都合です。翻訳会社としては、
 電話の応対に時間を使ったあげく、実力がなくて登録できない人だった
 となるかもしれないわけです。ビジネス一般としては、営業には無駄が
 つきもの。いや、大半が無駄になるのが当然なのですから、このくらい
 の無駄は気にせず、相性が悪かったら次を探せばいいと考えるべきでし
 ょう。

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