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 ■ 仕事としての翻訳                  井口 耕二

 ◇仕事の始め方

 ●アプローチの仕方

 ◎履歴書・職務経歴書の書き方

 前号のメールマガジンでは、翻訳会社へアプローチする際の履歴書につ
 いて取りあげました。今号はその続きで職務経歴書と翻訳サンプルを取
 りあげます。

 ○職務経歴書

 職務経歴書には、過去にどのような仕事をしてきたのかをリストアップ
 します。履歴書側に職歴を書いたのであれば、こちらには翻訳者として
 の職歴だけを書けばいいでしょう。逆に職歴はすべてこちらにまとめ、
 履歴書は職歴を省くという手もあります。

 いずれにせよ簡潔に見やすく書いてください。

 翻訳者としての実績は、履歴書に書いた得意分野における実績、自分が
 これからやりたいと思っている分野の実績などをアピールできればいい
 でしょう。たくさんあることをアピールしようとずらずら書いても、読
 む方はいやになってしまいます。代表的な例をごく少数挙げるだけで十
 分です。心配なら、最初に「実績は例としてごく一部のみをリストアッ
 プしています」と書いておくなどすればいいでしょう。

 翻訳の実績では、小さな案件から大きな案件までやってきたならそうい
 う話、また、硬い文章が多いのかマーケティング系などの柔らかい文章
 が多いのかなど、発注側にとって有益だと思われる情報をさりげなくち
 りばめておきます。

 なお、翻訳の実績をリストアップする際、具体的に書きすぎないこと。
「電子部品メーカーの集積回路に関する販売資料」など、どういう分野
 のどういう仕事をしたのかは分かる必要がありますが、あまりに詳しく
 書きすぎると守秘義務に注意を払っていないと思われるおそれがありま
 す。

 具体的には、訳した時期(年月くらい)と案件の概要がわかるタイトル、
 翻訳言語(英日か日英か、それとも他の言語か)、分量くらいの情報を
 表にすればいいでしょう。昔、自分で書いたときには、分野ごとに分類
 するとともに自分の専門分野のリストを最初に持ってきました。自分の
 専門をアピールしたいと思ったからです。

 なお、駆け出しのころは翻訳歴として書くことが少ないものです。そう
 いう人は、下訳でも社内業務の翻訳でもいいから、とにかく、翻訳した
 ものをリストアップします。ボランティアでお金をもらわなかったもの
 でもいいのです。募集する側が職務経歴書を要求するのは、「この人は
 過去にどのような仕事をしてきたのか」を見ることが目的ですから。

 ○翻訳サンプル

 こちらは要求される場合とされない場合がありますが、私は添付したほ
 うがベターだと思います。翻訳というのはとにかく実力勝負であり、そ
 の実力は原文と訳文を見比べる以外に確認する方法がないわけですから。

 翻訳サンプルを添付する場合、ごく少量を原文・訳文のセットで提出し
 ます。「翻訳サンプル」だからと訳文だけを出さないこと。また、大量
 に出すのも御法度です。リストと同じで見るほうがいやになってしまい
 ますから。原文と訳文、合わせてA4 1枚に収まるくらいで十分でしょう。
 分野や文章の硬軟などで、これを数種類用意すれば完ぺきです。

 サンプルとしては、よく、「課題や過去の仕事」ということがいわれま
 す。しかし、過去の仕事は守秘義務上、問題となることがあるので注意
 が必要です。そういう意味では、インターネット上に公開され、公知と
 なっている文章を訳してサンプルとしたほうが安全でしょう。

 出来のよいサンプルを提出すればトライアルなしで登録になることもあ
 りますが、基本的には、サンプルの出来がどうであれトライアルがあり
 ます。同じ原文の訳文で比較しないと相対的な評価がしにくいですし、
 ある分野に特化している翻訳会社ならその分野の知識も見たいですから。

 ○書き方のポイント

 履歴書と職務経歴書によって門前払いとなるかトライアルを受けられる
 かが分かれます。つまり、履歴書を書く時点で翻訳会社の審査は始まっ
 ているのです。

 このような書類を書くときのポイントは、「相手が必要とする情報を見
 やすく、分かりやすく書く」-これに尽きます。翻訳というのは、自分
 と異なる常識や考えを持つ書き手の考えを、自分と異なる常識や考えを
 持つ読み手が分かりやすい形で伝える仕事です。これに比べれば、自分
 のことを翻訳会社に伝えるなどやさしいはずです。逆に言えば、自分の
 ことを翻訳会社へ上手に伝えられない人がまともな翻訳などできるはず
 がない、そう思われても仕方がありません。そこまで明確に意識してい
 なくても、「読みにくい、知りたい情報がない、不明確、分かりにくい」
 などと採用する側が感じれば、評価は一段、下がるのが当たり前です。

 ポイントをもう少し具体的に書くと、以下のようになります。

 ・見やすく、読みやすく書く
 ・採用する側は忙しいことを念頭に書く
 ・採用する側が知りたいことを分かりやすく書く
 ・採用する側にとってメリットとなることを強調する

「採用する側は忙しい」という点について、ちょっと補足します。

 必要な情報とどうしても読んで欲しい情報は、最初の1枚に入れておく
 べきです。忙しい採用担当者は1枚目を流し読みして、これは、と思っ
 た人だけ、2枚目、3枚目まで目を通すこともあるからです。

「採用担当者なら、キチンと読め!」と言いたい気持ちは分かりますが、
 現実はこんなものです。採用担当者は、他の業務(こっちがその担当者
 の中心職務)をこなしながら、採用「も」行うのが普通だからです。

 ただし、詰め込みすぎて読みにくくならないように気をつけましょう。
 情報を厳選することが重要なのです。

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