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 ■ 仕事としての翻訳                  井口 耕二

 ●ステップアップ-大量翻訳者 vs. 高品質翻訳者(続き)

 前々回は、「仕事」として翻訳を考えるなら収入が大きなポイントにな
 ること、また、一定以上の収入を確保する方法は大別して量で稼ぐと単
 価で稼ぐの二つであること、そして、量も単価もという最終目標を達成
 できる道は質を高める努力をするしかないことを紹介しました。

 それに続く前回は、現実的な単価に影響を与えるポイントをいろいろと
 検討しました。中でも、他人に抜きんでるためには、上半分(人数で上
 位1/10程度)に入れるポイントがなければ難しいことを紹介しました。

 今回は、現実的な検討を続けます。

 ◎上半分(人数で上位1/10程度)という力の付け方

 翻訳者の中で上半分、人数で上位1/10くらいに入れるだけの力は、どう
 したら身につくのでしょうか。

 翻訳の力をつけるのは、毎日毎日、1文1文を大切に訳して行くしか方法
 はないと思います。翻訳フォーラムのような翻訳者の情報交換サイトで
 他の人たちの「技」を盗む努力もしたほうがいいでしょう。外国語や日
 本語についての書籍で勉強をしてみる。ブログを書くなどしてアウトプ
 ットの練習をする。プロ同士の勉強会に参加する・立ちあげるなどもい
 いでしょう。

 自分の強みは伸ばし、弱点は少しでもなくす。そういう努力を続けるし
 か方法はありませんし、そういう努力をする場合としない場合、10年後
 には大きな差が生まれているはずです。前にも紹介しましたが、スキル
 アップというのは薄紙を重ねて塔を作るようなものですから。

 ◎何年努力すれば上半分に入れるのか

 ケースバイケース、としか言いようがありません。

 ごく短期間(数年以内)にそこまで駆け上がってしまう人もいれば、10
 年、20年かけても上半分に入るだけの実力を身につけられない人もいま
 す。

 そうです。全員が上半分になれるわけではないのです。勉強さえすれば
 誰でも翻訳者になれるわけではないのと同じように、誰もがトップクラ
 スの実力を身につけられるわけではありません。

 ◎翻訳の力でトップクラスに入れないときはどうするか

 仮に、翻訳者として食べては行けるけど翻訳の力でトップクラスにはな
 れそうにないと感じたとしましょう。どうしたらいいでしょうか。

 我々は翻訳者ですから、翻訳の力をないがしろにするわけにはいきませ
 ん。トップクラスに入れないとしても、少しでも上を目指す努力は続け
 るべきでしょう。トップクラスに入れないからと勉強や努力を怠ればス
 キルダウンが待っています。その先は……最悪、廃業でしょうか。

 ベースとなるそのような努力を続けつつ、翻訳の力以外に自分の強みと
 なる点を見つけ、そこを伸ばしてアピールしましょう。前回ご紹介した
 ように、「強み」とは自分がどう感じるかではなく、他の翻訳者と比較
 したとき自分のほうが上手にできる「何か」です。これが翻訳であれば
 ベストですが、逆に言えば、翻訳の力でなくても「強み」になり得るの
 です。

 自分なりの「強み」を見つけたら、それを生かせる環境を開拓しましょ
 う。翻訳者という職業は究極のニッチ業種です。世の中にどんなにすご
 い翻訳者がいても、自分のそばにいなければ、あるいは自分の仕事とク
 ロスしなければ関係ありません。自分が取引している翻訳会社には自分
 と同じ「強み」を持つ翻訳者がほかにいないのであれば、自分が「オン
 リーワン」になります。オンリーワンであれば頼りにされてやりがいが
 大きくなるでしょう。それなりの料金もとれるはずです。

 ☆本編及びバックナンバーはこちら↓
 http://tran.blog.shinobi.jp/Category/16/
 

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