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■ トランネット便り ~ Oak

外国語を読み・書き、あるいは翻訳するときに、一見、何の変哲もない
普通名詞の解釈に難渋することが多いのは、皆さん、ご承知のとおり……。
この、oak もその好例だろう。
初心者は、oak とあらば、すぐに「樫(の木)」と訳して済ましている
が、そう一筋縄ではいかないことは、ちょっと辞典、事典類を調べてみ
れば分かる。
早い話、oak(学名quercus)は総称で、落葉種(decidious ones)と常
緑種(evergreen ones)に二分され、その種類は300。和名も樫、楢
(なら)、槲、柏(いずれも「かしわ」)、椈、山毛欅(いずれも「ぶ
な」)など多彩を極める。
ゲルマン系、スラブ系の民族は共通してこの樹を敬愛するが、とりわけ、
イギリス人は甚だしく、the King of trees あるいは the Monarch of
the Woods と呼んで、ふつう、樹齢200年を超えるまでは切り倒さない
と言う。また、『戦争と平和』で、戦傷癒えたアンドレイ公爵が、森の
oak の老大木を見て生命の力を実感する場面の素晴らしい描写を想い起
こされる読者も居られることだろう。
ことほど左様に oak は欧米文学にはしょっちゅう登場して来る。味読、
あるいは訳出に当ってはお互い、慎重に対処しようではありませんか。
ちなみに、oak をテーマとした小文を二つ……。

The oak, when living, monarch of the wood; The English oak when
dead, commands the flood.  Churchill (注 commands the flood
は、「海を征覇する」の意。往時、oak は最良の建艦材だった)

Three centuries he grows, and three he stays Supreme in state,
and in three more decays.  Dreyden.

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