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 ■ トランネット便り ~ Arcadia

 JR市ヶ谷駅近くの私学会館の愛称は「アルカディア」だが、Arcadiaは、
 もともとはギリシャ、Peloponnesus半島の高原にある景勝地で、古来、
 牧歌的な田園地帯、Utopiaとされていた。しかし、呉 茂一さんの名著
『ギリシャ神話』(新潮社)によれば、実際には乱飲、人肉食の横行し
 た殺伐な地だったという。
 ともあれ、simplicity、innocence、contentmentを兼ね備えたregionの
 代名詞としてよく用いられるのはご承知のとおり。
 この地名の由来にも触れておこう。(これも前掲書による)
 ローマの詩人、Ovidius(英語ではOvid)の”Metamorphoses”によれば、
 狩と月の女神Artemisの従者であるnymph、Caristoは、Zeusに見初めら
 れて男の子を身籠ったので、嫉妬したHera(あるいはArtemis)に熊に
 変身させられてしまう。一方、Arkasと名づけられて一五歳に成長した
 息子は、投げ槍の名手となっていたが、ある日、森の中で母親である熊
 に遭遇、槍を投げつける。あわや、と言う瞬間、Zeusが二人を天上に連
 れ去り、星に変えた。これが大熊座と小熊座である。それを知ったHera
 は海神、Poseidonに頼みこみ、この二星座のみには、他の星座のように、
 一時、海中に没して休息することが許されないようにした……。
 しかし、実際には、Arkasは天を支える巨人、Atlasの姪、あるいは他の
 nymphを娶り、アルカディア(この名はArkasに負う。つまりArkasはこ
 の地のeponymous heroということになる)州の多くの王族、貴族の祖と
 なったそうである。
 

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■ トランネット便り ~ Oak

外国語を読み・書き、あるいは翻訳するときに、一見、何の変哲もない
普通名詞の解釈に難渋することが多いのは、皆さん、ご承知のとおり……。
この、oak もその好例だろう。
初心者は、oak とあらば、すぐに「樫(の木)」と訳して済ましている
が、そう一筋縄ではいかないことは、ちょっと辞典、事典類を調べてみ
れば分かる。
早い話、oak(学名quercus)は総称で、落葉種(decidious ones)と常
緑種(evergreen ones)に二分され、その種類は300。和名も樫、楢
(なら)、槲、柏(いずれも「かしわ」)、椈、山毛欅(いずれも「ぶ
な」)など多彩を極める。
ゲルマン系、スラブ系の民族は共通してこの樹を敬愛するが、とりわけ、
イギリス人は甚だしく、the King of trees あるいは the Monarch of
the Woods と呼んで、ふつう、樹齢200年を超えるまでは切り倒さない
と言う。また、『戦争と平和』で、戦傷癒えたアンドレイ公爵が、森の
oak の老大木を見て生命の力を実感する場面の素晴らしい描写を想い起
こされる読者も居られることだろう。
ことほど左様に oak は欧米文学にはしょっちゅう登場して来る。味読、
あるいは訳出に当ってはお互い、慎重に対処しようではありませんか。
ちなみに、oak をテーマとした小文を二つ……。

The oak, when living, monarch of the wood; The English oak when
dead, commands the flood.  Churchill (注 commands the flood
は、「海を征覇する」の意。往時、oak は最良の建艦材だった)

Three centuries he grows, and three he stays Supreme in state,
and in three more decays.  Dreyden.

 ■ トランネット便り ~ One-horse

 one-horse [形] 1頭立て[引き]の;《略式》ちっぽけな、つまらない
(ジーニアス英和辞典:一部略)(=on a small scale; petty)
 かつて、アメリカでは人間よりも馬の方が多かった(outnumbered
 humans)そうだ。
 田舎では一家族に耕作用の馬(nags)が1ダース以上も居たが、加えて
 お偉方(a man of any position)は軽馬車用の馬(buggy horse)を2
 匹持っていた。放牧地(rangeland)は至る所にあり、ほとんど無料で
 馬を飼えたそうだ。
 そんな時代にもかかわらず、one horseしか持てない人は極めて小規模
(on a very small scale)の農業しかできず、物持ちの隣人たち
(prosperous neighbors)からは蔑まれるのが常だった。そこから、限
 られた財源をもとに行なわれる事業(enterprise with limited
 resources)をone-horse affairs と称するようになったと言う。

(井上義昌氏の御教示による)

 ■ トランネット便り ~ Immortal Longings

 We all have immortal longings in us.

「われら皆、滅びることなき望みを心にもつ」とでも訳すのでしょうか。
 Shakespeare, “Antony and Cleopatra” (V.ii.)のCleopatraのせりふ
 の変形。
 ご承知のように、自らの魅力のとりことなったAntonyが、侵攻して来た
 Augustus Caesarを迎え撃ったActiumの海戦と、続く陸戦で敗死、ローマ
 の虜囚になるのを潔しとしないCleopatraは毒蛇に身を咬ませて自害する。

 その直前、侍女Irasにエジプト女王としての自分の大礼服と冠を持って
 来させ、”Give me my robe, put on my crown,
 I have immortal longings in me.”と言う。
 われは死すとも望みは絶えず……。いつもそんな気持ちで暮らしたいも
 のですね。

 ■ トランネット便り ~ A Chicken in every pot

 President-elect、Barack Obamaがメディアを騒がしている昨今に因ん
 で、大統領選にかかわる語の話題を……。
 表題は、例の1929年大恐慌時の、第31代アメリカ大統領Herbert Clark
 Hoover (1874-1964 共和党) が選挙キャンペーンに掲げたpolitical
 symbol(標語)、「それぞれの家の鍋に鶏肉を」ご参考までに、次の一
 文をご覧下さい。

 The Republicans fought their campaign on the basis of the greatest
 prosperity the country had ever known, a chicken in every pot,
 two cars in every garage, every sales girl and every elevator boy
 cleaning up on the stock market.
 (Irving Stone, “They also run,” p.342)

 とくに訳文を掲げることもないと思いますが、every sales girl and
 every elevator boy cleaning up on the stock marketのくだりは、現
 今のアメリカ経済の体たらくに照らせば感慨一入というところ……。
 なお、引用文書名のalso runは、「競馬、選挙戦などの等外者」を指し
 ます。とくにHoover当時の大統領選では、候補者が乱立、one who did
 not come close enough to winning は、メディアでは ‘also run’
 と十把一絡げに片付けられたそうです。
 

 時の翁(おきな)。「時」を擬人視(personify)した呼び名。大きな
 鎌(scythe)と砂時計あるいは漏刻(ろうこく)(水時計)を持つ老人
 として描かれる。

 因みに、fatherが冠せられる名詞は100に余るそうだが、内、いくつか
 を列挙しておこう。
 Father Nile (the River Nile)。Father Thames (the River Thames)。
 Father Tiber (the River Tiber)。
 Father Abraham (Abraham Lincoln 1809-65 米第16代大統領)。
 Father Adam (“Genesis”のアダム)。
 Father Christmas <<英>> (Santa Claus)。
 Father (the) of America (Samuel Adams 1722-1803)。
 Father (the) of English Poetry (Geoffrey Chaucer c.1340-1400)。
 Father (the) of English Prose (1. John Wicliffe 1324-84, 2. Roger
 Ascham 1515-68) 。
 Father (the) of Epic Poetry (Homer 10th century BC) 。
 Father (the) of Medicine (Hippocrates 460?-377? B.C.) 。
 Father (the) of Philosophy (Roger Bacon 1214?-94?) 。
 Father (the) of the Constitution (James Madison 1751-1836 米第4
 代大統領) 。 Father (the) of the Country国父 (George Washington
 1732-99 米初代大統領、その他ローマのCicero, Caesarなど)。 

(以上、井上義昌氏のご教示による)

 ■ トランネット便り ~  Wall Street

 今や、容易ならぬ苦境に呻吟するアメリカ金融界の代名詞、ウォール・
 ストリート。その名は、17世紀前半、この地に植民地を設けたオランダ
 が先住民の襲来を防ぐため、北の境に城壁(wall)を築いたことに由来
 する。当時は New Amsterdam と称していたが、人口わずか1000人足ら
 ずだったそうである。1664年、イギリス領となり、Charles II が王弟
 の Duke of York に与えたため、New York と名付けられた。1673年、
 再びオランダ領、翌年にはまたイギリス領と、領有権はめまぐるしく変
 ったが、独立戦争を経てアメリカ領となり、現在に至っている。この間
 に New York は着々と拡がり続け、かつて北端であった Wall Street
 は今では市の南部になってしまったと言う。

(以上、井上義昌氏のご教示による)
 

■ トランネット便り ~ 呪われし樹

浩瀚な旧約・新約両聖書を通じて、ただ一種、イエス様に呪われた樹が
ある。何の樹だかご存知だろうか。

In the morning, as he was returning to the city (筆者注 Jerusalem),
he was hungry. And seeing a fig tree by the wayside he went to
it, and found nothing on it but leaves only. And he said to it.
“May no fruit ever come from you again!” And the fig tree
withered at once. (Matthew 21:18-19)

いかに腹がへってイライラしていたとは言え、それこそ腹いせに罪もな
いいちじくの樹に呪いをかけて枯らしてしまうとはイエス様も罪なこと
をなさったものだ。
むろん、つき従っていた使徒たちに、「信仰さえあれば、何事も成就し
得る」と教えるためではあったのだが……。
■ トランネット便り ~ SHOULDER

to give somebody the cold shoulder: [informal] to deliberately
ignore someone or unfriendly to them, especially because they
have upset or offended you (Longman) = to give [turn] the cold
shoulder to sb: ((略式))人によそよそしい態度を取る(以下略)(GENIUS)

かつての英国紳士階級の面々は質実剛健を宗とし、日々の食事も少量の
パンと肉のみで済ませ、果物、野菜はほとんど摂らなかったと言う。肉
は、そのまま火で炙っただけの文字どおりの焼肉……。一方、一家の主
婦もまた、ご亭主に劣らぬ剛健ぶりを示したそうだ。
例えば、何日も宿泊したままの客の撃退法。食べ残しの肩肉を冷たいま
まで件(くだん)の客人に供する。骨の付いた冷たい肉を噛み取るのは
至難の技だし、だいいち、まずくて食えたものではない。これを二度、
三度やられると、さすがの長っ尻氏もすごすごと退散せざるを得なかっ
た。
かくして上述の成句ができたらしい。


《JAPANESE WRITERS' HOUSE》
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【英 語 版】http://www.trannet-japan.com/ep/tjc_top.asp
【日本語版】https://www2.trannet.co.jp/jwh/jp/jtjc_top.asp

《Publishing House Japan》
>>作家が出版で世界戦略を立てる、新たな時代の幕開け<<
  http://www.trannet.co.jp/pre_up/web_phj/phj_news.html
■ トランネット便り ~ to know the ropes

・show sb / know / learn the ropes (informal)
to show sb / know / learn how a particular job should be done
(OALD)
・know [learn] the ropes <<略式>> こつを知っている [覚える]
(Genius 4版:大修館)

know the ropesで、なぜこんな意味に…?

井上義昌氏の御教示によれば、エリザベス朝末期の英国海軍は志願者が
減って困った挙げ句、強制募兵制を占く。募兵と言えば聞こえはよいが、
実態は「とり手」(takers)と呼ばれた強制徴兵係(press gangs)が巷
へ出かけて行って愚連隊、ならず者、乱暴者の兵士など、取っ掴まえて
来ては船に追い上げて水夫にした。報酬は頭数に比例するというので、
経験不問、手当たり次第に引っ張ってくるから、当然、大半がものの役
に立たない。数カ月も経ってやっと半人前ぐらいにはなったそうだが、
連中がとりわけ難渋したのは、船上隙き間もなく張り巡らされたロープ
の取り扱い。
かくして上述の言い廻しが生まれたのだそうだ。
ちょっと面白い話なのでご紹介した次第……。


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■ トランネット便り 
~ た、た、た、た、たいへんだぁ ― 文末処理という難題 ―

たまに韓国語の語りを聞くと、「…スムニダ、…アレダ、…コレダ」と
いう語尾が何度もくり返されて耳障りに思うことが多い。おそらく、日
本語の語りを耳にする外国人も「…なのです、…と思います。」あるい
は「…でした。…ました。」と同じような語尾のくり返しにうんざりす
るのではなかろうか。
これは書き言葉でも同様で、小社の翻訳講座でもしばしば文末の90%が
「…た。」で終る訳文にお目にかかって、またか、と思うことがある。
阿川佐和子さんもお若いころ(失礼!)、父君の弘之氏に「下手な機関
銃打ちじゃあるまいし『…た。…た。…た。…た。』はよせ!」と叱ら
れたそうだ。
ことほど左様に日本語の文末処理は難しい。これはご存知のように、日
本語文末のほとんどが外国語とは違って用言(とりわけ動詞、助動詞)
で締め括られるからである。お互い、それを肝に銘じて、文末が単調に
ならないように気をつけたいものですね。
この点、いつも舌を捲くのは作家・丸谷才一さんの名人芸。とくに随筆
がお見事だが、手っ取り早くは毎日新聞日曜朝刊の書評欄がある。一度、
ご覧下さい。

なお、念のため、前回所載英文原文の誤りを記しておきます。
当該文章では、ごたごたしている割に構文は簡単でSVC。Sがsurrender
とhumiliationの2語から成っているので、Vはwereであるべきなのに
wasとなっている点が誤り。

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■ トランネット便り ~ Invasion or the bomb

ご承知のように、第2次大戦中、1945年7月から8月にかけ、日本政府は
連合国側との和平交渉仲介を(当時は名目上、日本とは交戦状態になか
った)ソビエト政府に依頼する。ソ連は、交渉要請に当った駐露大使佐
藤尚武に交渉開始の前提条件として無条件降伏を要求。佐藤の知らせを
受けた外相東郷茂徳は次のような趣旨の返電を打った(以下Paul D.
Walker, “Truman’s Dilemma: Invasion or The Bomb,” Pelican
Publishing Company 2003からの引用)。

In response, Togo explained that unconditional surrender and
the humiliation it would bring with the surrender of a powerful
force of over two millions of her soldiers, still heavily armed
and scattered over a vast empire, along with the expected
foreign occupation of her home islands, was more than the
ruling government could accept.

[以下に試訳を添える]
これに答えて東郷はこう述べた。無条件降伏とその屈辱は、今なお重装
備のまま広大な帝国領に散開する200万余の兵を擁する強力な軍の降伏
を伴うばかりか、ひいては外国による本土占領を必至とするものであり、
到底、現政府の容認しうるところではない。

原文はかなりごたごたしてあまり良い文章ではないと思うが、それより
何より、重要な文法的誤りを含んでいる。おそらくは上述したように錯
雑した文脈に惑わされて心理的な錯覚を起こしたのだろう。
どうか誤りを見つけてみてください。


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■ トランネット便り ~ Up Kii-no-kuni-zaka

Up Kii-no-kuni-zaka he ran and ran; and all was black and empty
before him.

Lafcadio Hearn(1850-1904), “Kwaidan”の中の一篇Mujinaの一節。
深夜、濠端を通った商人が、しゃがみこんで泣いている妙齢の腰元風の
女を見かけて「どうしたのか?」と訊ねる。振り向いた女が手で顔を一
拭いすると…。
こうして彼は必死に紀伊国坂を逃げ登ることとなる。
ところで、この濠は千代田城のそれに違いないが、紀伊国坂の方はどこ
にあるのだろう。これかな?と想定される坂が千代田区と港区にそれぞ
れ一つずつ、双方、紀伊国坂と命名されて碑も立っている。果してどち
らなのか?

やっとのことで屋台のそばの灯りを見つけてへたりこんだ商人、そば屋
がまた、自分の顔を手でつるり、と…。And, simultaneously, the
light went out. ということに。

この『怪談』、斎藤正二、平井呈一、平川祐弘その他の諸氏の名訳があ
り、それぞれ楽しませていただいている。しかし小社翻訳講座での経験
からすれば、受講者にとってもっとも難しいのは、この作品のように一
見、平易な原文を、美しく読み易い日本文にすることのような気がする。
かといって原文が難解ならばそれはそれで苦労するし…。翻訳とはつく
づく大変な仕事ですね。
■ トランネット便り ~ “Of the people”

… and that government of the people, by the people, for the
people shall not perish from the earth.

言うまでもなく、これは1863年11月19日、Abraham Lincolnがゲティス
バーグの、南北戦争戦死者墓地聖別式に於て行なった有名な演説の結び。
この演説があまりに短く、また、Lincolnの口調があまりに沈痛であっ
たがために、聴衆の黒人たちが、てっきりこれは牧師のお祈りだ、と勘
違いして一斉に「アーメン!」と叫んだと言う。
ただし、この句はLincolnの創始ではなく、引用だそうで、古来、出典
をめぐって論争が続いているが、それにもまして喧しいのが、of the
peopleのofにまつわる論議。このofは「人民の」と所有を表わすofか、
「人民を治める」意のそれか、両説相譲らず、決着がついていない。前
者は「人民主体説」、後者は「人民客体説」(わが国では故中野好夫氏
がこの派)と呼ばれるが、読者はどう思われるだろうか。

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■ トランネット便り ~ How did the serpent move along?

 The LORD God said to the serpent,
“Because you have done this,
 cursed are you above all cattle,
 and above all wild animals;
 upon your belly you shall go,
 and dust you shall eat
 all the days of your life,
 I will put enmity between
 you and the woman,
 and between your seed and her seed;
 he shall bruise your head,
 and you shall bruise his heel.”
 (GENESIS 3:14-15)

言うまでもなく、アダムとイヴがエデンの園から追放される際の
エホバの託宣である。
ここでだれもが訊きたくなる。
「それじゃ、蛇はそれまで、どうやって歩いて、というか地上を移
動していたんだろう」
この問に唯一、答を与えた人がいる。
一七世紀イギリス、清教徒革命の闘将でもあった詩人、John Milton
(1607-74)である。彼の”Paradise Lost” (1667) 第9巻にこうある。
「今や悪の一味となった蛇の体内に隠れ潜んだ人類の敵は / -中略-
イーヴの方に向かって進んでいった。ただし、 / 後日見られるにいた
ったように地面を腹行(はらば)って浪のようにうねって / 進むので
はなく、尾部を、つまりあたかも揺れ動く迷路といった / 格好で幾重
にもとぐろを巻いてそそりたつまるいその下部を、 / 地面につけて立
ったまま、進んでいった。頭は高くもち上げられ、 / 眼は紅玉のよう
に煌めいていた。緑がかった金色に輝くその首は / 幾重にも巻かれた
とぐろの真中に直立し、そのとぐろは草の上に / 豊かに波うっていた。
その姿は見事で愛すべきものであった。」(平井正穂 訳)という次第…。

驚くべき想像力と言おうか、よくもこじつけたものだと言おうか…。
ここでもう一つ訊ねたくなる。聖書を語り伝えた多くの人々、文字に定
着した多くの人々、読み継いできた、それこそ無数の人々の内、上述の
問を発し、それに答を与えた人がほかにはいなかったのだろうか。仮に
いたとすれば、その答はいかなるものだったのだろうか。
どなたか、ご教示を賜らば幸いである。

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■ トランネット便り ~ 山のようで山でなし

「今ねぇ、アザブヤマ入口にいるの」? 若い女性が携帯電話を片手に
そう喋っているのが耳に入ってきた。
数年前の8月、東京・麻布十番のお祭の日のこと。その女性は、韓国大
使館のある仙台坂の下の信号名である「麻布山入口」を読み上げていた
のだった。

「麻布山」はアザブヤマではなくアザブサンと読む。824年に空海によっ
て開山されたとされる麻布山善福寺の山号である。
山号とは、寺院の名に付与される称号。寺院が所在する山の名をそのま
ま用いているケースもあれば、仏教用語を用いているケースもある。つ
まりヤマとは関係ない場合もあるのだ。

以前、イギリス人の翻訳者に和文英訳を依頼した文章の中に、実在の寺
院の名称が含まれていた。その寺院の山号は地名とは関係のないもので、
本文では名称の繰り返しをふせぐために山号だけが記されている箇所が
あった。この翻訳者は、かなり優秀な人物だったのだが、さすがにこの
××山が実際の山ではなく、山号だということには気付かなかったよう
で、Mount ××と訳していた。

日本人だって、寺院を訪れても、そこの山号について、由来を学んだり、
考えたりすることは多くはないだろう。いわんや、他の文化圏のバック
グラウンドを持つ人々が、それぞれの山号の由来を調べていくのには、
かなりのリサーチが必要となるだろう。ひとつのサイトを読み、もしそ
こに不分明な箇所があれば、また別のサイトでその解明を求める。さな
がら、蟻地獄にはまったかのような状態だ。

しみじみ翻訳は重労働だと思う。

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■ トランネット便り ~ JWH Author's Voice

リテラリーエージェントという仕事柄、仕事場にはあらゆるジャンルの
本が集まってくる。うずたかく積まれた本の中でもひと際存在感を示し
ているのが、仏文学者で國學院大學名誉教授、花輪莞爾氏が2006年に上
梓した小説集成、『悪夢百一夜』(ウチヤマ出版)である。

この書籍を手に取った時は思わず尻込みした。総ページ数1338ページで
本文二段組。サイズは広辞苑にも引けを取らない。ところがいったん読
み始めるとぐいぐいと引き込まれ、たちまち虜となってしまった。悲劇
に翻弄される登場人物たちの葛藤を、ユーモアと恐怖を織り交ぜながら、
読む者を虚構と現実とが入り混じる不思議な世界に引きずり込む。稀に
見る現代の奇談、怪談集と見えて、本格文学である。

この百一の短篇集を毎日一篇ずつ読むことに至福を覚えたため、通勤電
車の中で読もうと持ち歩いた時期もある。しかし、カバンがまるで羊を
飲み込んだアナコンダの様相を呈し、おまけに書類も入れられず仕事に
支障が出るに至ったので、思案したあげく、読書空間を通勤電車から風
呂場へと変えてみた。電気を消して蝋燭を点し、薄暗い靄が立ち込める
中でその幻想的な世界をさらに効果的に味わうことに味
をしめた筆者は、ますますこの物語に捉えられてしまったのである。本
書はよく「ヒッチコック劇場」の面白さに例えられることがあるようだ
が、私たちの潜在意識や恐怖感を限りなく刺激してくれるこの花輪莞爾
という作家が一体どんな人物なのかを知りたい一心で、今月お会いして
きた。

▼続きはこちらのhtml版をどうぞ
http://www.trannet.co.jp/pre_up/web_news/2008/column/authors_voice/hanawa.html

▼海外出版を実現するためのプロモーションサイト
【Japanese Writers’House】では花輪莞爾氏の『悪夢百一夜』の版権を
海外に紹介しています
http://www.trannet-japan.com/ep/tjc_rights_dtl.asp?rt=R0000061
■ トランネット便り ~ JWH Author's Voice

リテラリーエージェントという仕事柄、仕事場にはあらゆるジャンルの
本が集まってくる。うずたかく積まれた本の中でもひと際存在感を示し
ているのが、仏文学者で國學院大學名誉教授、花輪莞爾氏が2006年に上
梓した小説集成、『悪夢百一夜』(ウチヤマ出版)である。

この書籍を手に取った時は思わず尻込みした。総ページ数1338ページで
本文二段組。サイズは広辞苑にも引けを取らない。ところがいったん読
み始めるとぐいぐいと引き込まれ、たちまち虜となってしまった。悲劇
に翻弄される登場人物たちの葛藤を、ユーモアと恐怖を織り交ぜながら、
読む者を虚構と現実とが入り混じる不思議な世界に引きずり込む。稀に
見る現代の奇談、怪談集と見えて、本格文学である。

この百一の短篇集を毎日一篇ずつ読むことに至福を覚えたため、通勤電
車の中で読もうと持ち歩いた時期もある。しかし、カバンがまるで羊を
飲み込んだアナコンダの様相を呈し、おまけに書類も入れられず仕事に
支障が出るに至ったので、思案したあげく、読書空間を通勤電車から風
呂場へと変えてみた。電気を消して蝋燭を点し、薄暗い靄が立ち込める
中でその幻想的な世界をさらに効果的に味わうことに味をしめた筆者は、
ますますこの物語に捉えられてしまったのである。本書はよく「ヒッチ
コック劇場」の面白さに例えられることがあるようだが、私たちの潜在
意識や恐怖感を限りなく刺激してくれるこの花輪莞爾という作家が一体
どんな人物なのかを知りたい一心で、今月お会いしてきた。

▼続きはこちらのhtml版をどうぞ
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■ トランネット便り ~ やがて哀しき外国文学

“That’s sort of a catch-22 situation, isn’t it?”
10年ほど前、筆者がイギリスで大学院に通っていた頃、ある日のランチ
タイムに、同級生が口にしたフレーズである。
瞬間、恥ずかしながら、この“catch-22 situation”がどういう状態を
示すのかはっきりとはわからなかった。会話の流れから、どうにか意味
を想像して、ごまかし気味に相槌を打つのが精一杯だった。

“Catch 22”が本のタイトルだということも、それがたいそうポピュラ
ーな本であるということも、今日にいたるまでポップやロックの歌詞に
頻繁に引用されるようなカルト的な小説だということも知ってはいた。
しかし、肝心の内容は知らなかったのだ。
因みに、“catch-22 situation”とは、この、60年代のアメリカ小説の
内容から「どうしようもない状態、ジレンマ」を指すのだが、イギリス
人の会話には意外に頻繁に登場する。
これは読んどかないとまずいのではなかろうか、とすぐに600ページ近く
もあるペーパーバックを購入した。

イギリス人は、小説や映画のタイトルをもじったり、台詞を引用したり
するのが大好きな国民だと思う。こうした引用は新聞の見出し、雑誌の
コラム…あらゆるところに登場する。
単語ひとつひとつは理解できても、元の文章の出典を知らないと意味を
完全に理解できたことにはならないかもしれない。“catch-22 situation”
がどのような状況を示すのかだけが分かるのと、ヨッサリアンの置かれ
た混乱した状況を念頭に置いた上で、面白可笑しくウィットに富んだ文
章を読んだ上での分かり方とでは、そもそも度合が違うだろう。翻訳に
あたっては、後者の方が明らかに豊かな表現を生み出せる可能性が高い。

こうして英語の勉強は果てしなく続くのだ…。

★Japanese Writers’ House
海外出版を実現するためのプロモーションサイト
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★Publishing House Japan
出版で世界戦略を立てる、新たな時代の幕開けです!
http://www.trannet.co.jp/pre_up/web_phj/phj_top.html
国際的図書展として定着したロンドンブックフェア(以下、LBF)が、
今年も4月14日からの3日間、ロンドンにある見本市施設「アールズ・コ
ート展示センター」で盛大に開催されました。10月のフランクフルトブ
ックフェアから半年後というタイミングもあって、権利売買の商談を目
的に、世界中から出版社員、著作権エージェント、作家など、様々な関
係者が一堂に会し、来場者数は3日間で延べ2万人を超えるほどに達しま
した。

今回は普段、関係者以外はなかなか知ることのできない現地での模様を
お伝えします!

▼続きはこちらのhtml版をどうぞ
http://www.trannet.co.jp/pre_up/news/jwh_net/report/lbf08/lbf2008_update.html

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