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■ 「英和翻訳の原理・技法」 レビュー

当マガジンでお願いしました「英和翻訳の原理・技法」感想&書評の
件、お忙しい中、皆様キッチリと文章をお送り下さいました。
誠にもってありがとうございます。

これらの原稿は、次回『「英和翻訳の原理・技法」特集』にてご紹介
いたしますが、それまで待つのはあまりにもったいないので、先行
いたしまして、玉生様、安井様、nem様より頂戴しました「書評・感想」
「読後感」を紹介させていただきます。

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『英和翻訳の原理・技法』の感想・書評

                           玉生かおり

私は、法律翻訳の和訳に8年程従事しております関係で、いわゆる和訳
のテクニック書には何冊か目を通しておりますが、本書は、期待どおり、
翻訳業50年の経験から来るテクニックの極意満載の良書です。

単なるテクニックと言ってしまっては余りに早計で、言語(特に母国語)
への執着・愛着、そして、文化創造を担う者としての使命が翻訳の底流
にあってこその深い工夫こそ究極のテクニックであることを教えて頂き
ました。

翻訳の極意は、「和文和訳」の中にあるという一説が大変特徴的で、
直訳調の和訳をいかに日本人の生理・感性にマッチした自然な日本語
に置き換えていくかという点に翻訳の醍醐味があるという貴重な教え
に頭が下がりました。

最近、マンネリ化して創意工夫に欠ける我が翻訳業に活を入れて頂い
た思いです。

実際の業務の中では十分に訳文を練り直す時間がなく、中間訳ぐらいの
出来映えで納品することが多いのですが、限られた時間の中で最大限
工夫を凝らす仕事をしていきたい、今後も、本書を何度も読み返し
技術を骨肉化して日々の業務に役立てたいと思う次第です。

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〔読後感〕

                            安井康二

普通のサラリーマンをしながら、アルバイトとして産業翻訳に40年以上
かかわってきた。

今でも新入社員の英語の勉強会に携わっている。

この本に出会うまでは、翻訳は職人の技と同じで、「曰く言い難し」、
「職人の技は盗め」、「添削を参考にする以外、上達はない」と思い込
んでいた。こんなに素晴らしい普遍的な原理・技法があるとは、夢にも
気が付かなかった。

特に感銘を受けた技法としては、冗長を避ける「省略の秘訣(第2章)」、
意訳はどこまで許されるのか「日英語間の往復通行(第11章)」、誤訳
防止の「誤訳の発見と予防(第13章)」などである。

とくに「日英語間の往復通行」の章は、教えられるところが多い。分かり
やすい翻訳は、日本人の習慣で表現するのが一番ではないか、と従来考え
違いをしていたので、「翻訳は日本化にあらず」という戒めは、身にこた
えた。

もっと早くこの原理・技法に出会っていたら、誤訳が少ない正確な訳文
が提供でき、人にも「どうしてこう訳せるのかと言った勘所を」分かり
やすく説明できたのにと残念でならない。これからは、本書の原理・
技法をさらに吸収するとともに、新入社員にも薦め、残された翻訳活動
に励みたいと願っている。

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「目から鱗をボロボロ落としつつ」
                              nem

私は翻訳を始めて1年強の駆け出しで、よくありがちな「日本語になりに
くい英語」にことごとく躓き、うんうん唸りながら原稿と睨めっこの日々
を送っている。

たとえばone of the most。「最も~なもののうちの一つ」という日本語
がおかしいことは分かっている。分かっているがしかし、おかしくない
日本語を見つけられない。

そんな状態の仲で本書を読み、具体的かつわかりやすい実例の連続に、
最初はただ感嘆した。

先ほどのone of themostの例でいくと、「one of the largest air-liner
in the worldだったら『世界最大"級"の旅客機』とすればよい」とあっさり
解決してくれるのだ(第11章 日英語間の往復通行より)。

しかし当然のことながら、本書を読んだだけでその日から翻訳の達人に
なれるわけではない。本書に書かれた内容を実践するには、大変な努力と
数多くの経験が必要だ。ただ、今後翻訳を一生の職業にしようとするとき
に、手探りで進むのではなく、このような形で指針が示されていることを
幸福に思う。

本書の終わり近くに「本書は手引書でも、rule bookでもなく、自分なり
の流儀で英文を訳すためのヒント集であり、可能性を開拓するためのダイ
ナマイト起爆剤なのである」とある。私も本書を「参考書」として、
readableな翻訳をしていけるよう、努力していきたい。

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「英和翻訳の原理・技法」 中村保男〔著〕
 本体価 3,800円+税 2003.3刊/A5・280p 4-8169-1767-5
 http://www.nichigai.co.jp/translator/book/sun-flare.html
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